教育情報

勉強効率を上げる「社会的促進」を活かした生涯学習環境づくり

学生時代、友達と一緒に
テスト勉強をしたことはありませんか?

また、その時いつもと比べて、
勉強の進み具合は高まったでしょうか?

もしくは家だと勉強できないから、
図書館に通っていたということはありませんか?

一緒の空間で作業している人がいると、
何となく作業がはかどるという感覚は、
実は心理学的に正しい感覚です!

同じ場所で活動している人がいると、
いつもと比べて効率が上がる効果を
社会的促進」と言います。

この記事では、
社会的促進を利用した学習環境づくりについて考えていきます。

社会的促進とは?

導入で少し触れましたが、
まず初めに社会的促進について、
もう少し詳しくご紹介します!

社会的促進はオルポートという心理学者によって発見されました。

社会的促進とは、作業や課題を遂行している時に、そばに他者がいることで、その作業や課題の成績が高まる現象を指す語です。

単独で行う場合と集団で行う場合を比較し、後者の方が遂行量が多くなるということを実証しました。
参照:心理学用語集サイコタム

要するに、1人で作業するよりも、
周りに人がいる環境の方が作業が進みやすい事を示しています。

作業効率が上がる場合と下がる場合

ここまでの話だと、
人がたくさんいる場所で作業をすれば、
良い結果に結びつくと考えられますが、
実は作業効率が下がる場合もあることは要注意です。

例えば、複雑な作業や創造的な作業の場合、
周りに人がいると効率が下がることがあります

反対に復習や単純作業の場合は、
社会的促進が促されて、
効率がアップしやすいと考えられています!

これらの特徴を踏まえて、
作業の内容と作業する場所の選定をしたいところです。




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生涯学習と社会的促進

以上のように、
他者の存在は作業₍学習₎を促進することがあります。

この現象の最たる例は学校になりますが、
大人になれば勉強をしなくて良いわけではありません。

特に現在、文部科学省は
生涯学習社会」を推進しています。

具体的にはどのような社会なのでしょうか?
文部科学省の説明を見てみましょう!

「生涯学習」とは,一般には人々が生涯に行うあらゆる学習
すなわち,学校教育,家庭教育,社会教育,文化活動,スポーツ活動,レクリエーション活動,ボランティア活動,企業内教育,趣味など
様々な場や機会において行う学習の意味で用いられます。

また,人々が,生涯のいつでも,
自由に学習機会を選択し学ぶことができ,
その成果が適切に評価される社会を指すものとして「生涯学習社会」という言葉も用いられます。
引用:生涯学習社会の実現₍文部科学省₎

このように年齢に関係無く、
「学びたい・学ぶ必要のある時に学ぶ」ということが求められています。

社会的促進の必要性

とりわけ現代は人生100年時代とも言われ、キャリアも多様化しています。

社会人になったときのままで、
生涯を送れるほうが珍しくなっているとも言えます。

英語力やプログラミング力など、
時代の変化とともに求められるものも変わっていきます。

一方で社会人になると日々の仕事に翻弄され、自己研鑽の時間を確保することが大変にもなります。

そこで先述の社会的促進を、
上手く利用することはできないでしょうか?

誰でも学習できる環境の提供

社会人になって自主学習ができない理由に、
「家に帰るとくつろいでしまう」といったものがあります。

家では勉強できない
しかし職場ではもっとできない
というのが頻繁に見受けられる状態です。

これが英会話の勉強だったら、
英会話教室に通えば学べます。

それに対して、
資格の勉強などは自分で学習環境を整えなくてはいけません

資格講座などは豊富にありますが、
それを実行する「場所の確保」が必要ではないでしょうか?

そして学習環境があれば、
社会的促進が発揮されるかもしれません。

公立図書館はそういった役目を果たしていますが、
在宅・在勤地が利用カード作成に必要な時もあり、
いつでもどこでも」という条件を満たせていません。

例えば学生も考査・受験勉強に利用できて、
そこにALT₍外国語指導助手₎が日本語の勉強をしに行き、
主婦がフードスタイリストの資格勉強に通う。

様々な立場・目的の人が、
一堂に会して学ぶ場が求められているのではないでしょうか。

そういった環境を作ることができれば、
周囲の人の影響を受けて、
学習が進むかもしれません。

もしかすると利用者同士でコミュニティーができて、新たなビジネスが生まれるかもしれません。

ノマドや非正規社員が増加している中で、
多様な環境の人が出会える場があれば、
大きな相互作用が期待できると思います。

そのためにはカフェでも図書館でも不十分で、
机に向かうことも会議もできる、
利用方法も多様」なスペースがこれからの社会を良くしていくと考えています!

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