教育情報

データを正しく理解する!メディアの情報を精査する必要性

「社長の出身大学1位は日本大学です!」の表裏

散々メディアで取り扱われた日大問題。
最後にはタックルの問題から、大学の運営の問題に移り変わってきています。

日本大学の問題を取り上げる以上、大学についても扱う必要があります。

その際に34の運動部があるといったことや、経営と教育のピラミッドにねじれがあるといったことは今回の問題に関わっている(少なくともメディアはつなげたい)ため、必然と考えられます。

その際に扱われる情報として多いのが、上記の他に社長の出身大学として最も多い大学としても紹介されています。それでは、実際はどうなのか見てみましょう。

東京商工リサーチは10月10日、2016年の「全国社長の出身大学」調査結果を発表した。それによると、社長の出身大学で最も多かったのは日本大学の2万2,135人で、調査開始から7年連続の首位となった。

以降の順位は、2位が慶応義塾大学(1万890人)、3位が早稲田大学(1万771人)、4位が明治大学(8,921人)、5位が中央大学(8,324人)、6位が法政大学(6,588人)と、東京都に本部を置く大学がトップ6を占めた。また上位10位は前回と同じ顔ぶれで、10校すべてが私立大学だった。

全国社長の出身大学、7年連続首位となった大学は? | マイナビニュース

このようになっています。圧倒的に多いですね!2位の慶応義塾大学の2倍となっています。つまりメディアがこぞって伝えるこの情報は正しいということになります

このデータは妥当なの?

さて、それではどうしてデータを正しく読み取ることが大切なのかと言いますと、まずは以下のデータを見てください。

大学学生数ランキング « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ

これは、大学に在籍する学生数です。社長数では1位の日本大学が2位の慶応義塾大学の約2.0倍です。

一方で、在籍者数を日本大学と慶応義塾大学で比較すると、約2.4倍です。

このデータは在籍者数であって、卒業生ではないので、この中に社長が含まれていることはありませんが(先ほどのデータは、出身大学としてデータを取っているので)社長排出率で考えると、慶応義塾大学の方が高そうですね。

つまり、メディアが扱っている社長数1位というのは全く間違っていません。
ですが、社長になりたいなら日大に行けばチャンスが広がるという考えを、このデータから受け取ることは妥当とは言い切れません。

まとめ

ここまで見てきたように、社長数という観点で言えば、メディアの扱う情報の通りです。
ですが、排出率はまた別のデータがありそうですし、学部別などの情報も考えなければ、社長になるなら日大という式は成り立たないということです。

また、弁護士の八代英輝氏はこのデータに対して「上場企業のデータも出してほしいですね」(一言一句あっているかは分かりません)といった事を述べています。
おそらく彼はその結果を知っているのでしょう。

ちなみに上場企業役員数でみると、1位は慶応義塾大学、2位は早稲田大学です。日大は6位になります。(上場企業役員 出身大学ランキング100

これらを踏まえて、出されたものを鵜呑みにしてはいけないように思いませんか?

先述のように、メディアの印象操作として社長数に着目したデータを出したわけではないと思いますし、事実として社長数は多いようです。

一方で、排出率や上場企業に絞った場合など見方を変えれば結果が変わるものもあります。
自分の必要なデータを見つけ出すためにも、自分で情報を精査し必要な情報を組み合わせて考えるという癖をつける必要がありそうです。

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