教育関連

レビュー㊿:「英語教育の諸相」【書評】

この記事では「英語教育の諸相」という本をご紹介しています。

「近年の英語教育の流れを知りたい」
「教育界のトレンドを把握したい」

という方におすすめの1冊です。
特に現役の教職員や、これから教員を目指す大学生には一読いただきたい1冊と言えます。

英語教育の早期化の流れ

近年の外国語₍英語₎教育のトレンドと言えば、何と言っても「英語教育の早期化」です。

現在小学校3,4年生では「外国語活動」が実施され、
5年生からは教科として外国語が実施されています。

教科としての外国語になると、
他の教科同様に成績もつきます

成績が付くことで現場の教員だけでなく、
保護者の関心も強く引き付けることになります。

改定の流れと目的を知ること無しに、効果的な授業はできません。
そうは言っても自分で勉強することは大変ですよね。

特に学習指導要領は内容も多く分かりづらい箇所もあります。
英語教育の諸相では、学習指導要領変化の流れを丁寧に解説しています。

以前の学習指導要領と比較しながら解説しているので、
何が加わって何が求められるようになっているのかが一目瞭然です。

現役の教員として勤務している人はもちろん、
これから教壇に立つという人にもぜひ押さえてもらいたいポイントでしょう。

とりわけ成績の付け方自体も大きく変化し、
すべての教科で「知識・技能」「思考・判断・表現」「学びに向かう力・人間性」の3観点が導入されました。

この移り変わりに対応した授業も必要になりますが、
本書ではそれぞれの観点で求められる内容を、
外国語に特化して説明しているので安心です。

英語学習早期化の理論的背景

早くから英語学習が始まるのには、
理論的な背景が存在しています。

それは「臨界期仮説」というもので、
簡単に言うと「言語学習には効果的なタイミングがある」という考え方です。

この点に関しては、
過去にも扱った記事があるのでそちらもぜひ見てください!

この臨界期仮説が大きな要因になっているわけですが、
最新の研究などを用いて説明しています。

英語教育について詳しく知りたい方は、
目を通してみると良いでしょう。

トレンドと英語教育

外国語教育のトレンドについては「早期化」がポイントでした。

一方で教育全体で言うと、
ICTの活用」や「クリティカルシンキングの力の育成」などが挙げられます。

教科指導の難しいポイントの1つは、
教科のトレンドと教育のトレンドの融合です。

どうやってICTを取り入れるか、どうやって理論的に考える力を身につけさせるかを考慮しなくてはいけません。

しかし授業のアイデア本では、
そこまで書かれているものは多くありません。
教科の目標に準拠したものが精いっぱいといったところです。

英語教育の諸相は、教育界の流れを英語教育にどう反映させるかにも言及しています。

一教員のみにできることは限られていますが、
最先端の取り組みについて知っておくことは有意義でしょう。

中でもICTの導入は強く推進されている点ですので、
どのように授業に取り入れるかを知ることは大切です。

教育者におすすめの1冊

本書の特徴は、「教育界の動向」と「英語教育の動向」を詳しく解説している点にあります。

題名だけ見ると英語教員にしか関係ないように見えますが、「Society5.0に向けて求められる力」などは教科横断的な内容になります。

教育に求められるものが増加する中で、
独学で学ぶのには限界があります。

そこで良書を取り入れながら、
今求められる教育について把握しておくことが肝要です。

英語教員には特におすすめしたい1冊ですが、
他教科の教職員やこれから教員を目指す大学生などにもおすすめと言えます。

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