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レビュー㊸:「右脳思考」【書評】

この記事では、直感や思いつき、勘など、
論理的な思考でない考え方の重要性について書かれたビジネス書をご紹介します。

あなたは相手を納得させるには、
隙のないロジックを組み立てれば良いと考えたことはありませんか?

実際はどんなに理屈上完璧でも、
相手に受け入れてもらえないことは多くあります。

この記事でご紹介する「右脳思考」を読むと、
感情や思いつき、ひろめきなどの右脳思考の大切さが分かります。

右脳思考と左脳思考

人間の思考には大きく分けて2種類存在すると言われています。
それが「右脳思考」と「左脳思考」です。

違いを簡単に説明すると・・・

右脳思考→感覚・感情、勘など論理では説明できないもの
左脳思考→ロジック₍論理₎そのもの、論理的に説明できるもの

となります。

仕事においては左脳思考が重要視され、
右脳思考はタブー視されることすらあります。

この考え方に異議を唱えるのが、
右脳思考」の著者である内田和成氏です。

内田氏は過度に左脳思考₍ロジック₎に頼った仕事の仕方に異論をもち、仕事には大いに勘などの右脳思考を利用すべきと考えています。

さて、そのように考えるのはなぜなのでしょうか?
理屈が重視される現代において、
勘やひらめきが重要な理由についてご紹介していきます。

理屈だけでは人は動かない

現在、いかに相手を論理的に納得させ、
行動に移してもらうかについて書かれた書籍は山のようにあります。

それだけ理路整然と話しを組み立て、
相手に効率的に伝える技術が重宝される時代と言えます。

一方で仕事中に、
「なんか腑に落ちないな・・・」とか「嫌な予感がする」ってことはありませんか?

ここに右脳思考が重要になってくる要素が含まれています。

おそらく理屈的には正しい事でも、
心の奥では納得がいかないことは珍しいことではありませんよね。

人間は理屈だけで行動するのではなく、
むしろ感情面で納得しないと行動に移すことができません

もしあなたが上司から納得のいかない指示を与えられたらどう思いますか?
反論する人もいるかもしれませんが、
しぶしぶ命令に従うことが多いのではないでしょうか。

このように納得しないまま行動に移しても、
十分な成果は得られません

反対に上司に企画を提案する時に、
論理的には完璧な案であってもなかなか決断してもらえないこともあります。

左脳思考₍ロジック₎に頼り切った考え方だと、
このような場合に完全に行き詰まりになります。

感情に語り掛けるストーリー性

それでは、理屈上完璧なのに受け入れてもらえない場合どうすれば良いでしょうか?

内田氏はキーとして「ストーリー性」を提案しています。

ビジネスで明らかに理論上通らないようなものはダメですが、
同時に相手を納得させられるようなストーリーが求められます。

特に相手に痛みが伴うような提案の場合、
単に筋が通っているだけでは二の足を踏むかもしれません。

反対に、感情面で納得してもらえれば、
思い切った決断をしてもらえることも増えます。

そのためには相手の心を揺さぶるような、
特に明るい未来が描けるような提案の仕方をすることも重要になります。





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右脳と左脳のキャッチボール

ここまで直感やみらめき、感情面など、
右脳思考の重要性について本書で書かれていることをご紹介してきました。

右脳思考はとても重要ですが、
それは左脳思考₍ロジック₎を軽視することではありません

重要なのは、右脳思考と左脳思考を並行して使うことです。

例えば、データの分析などは感情面を挟む余地はありません。
数字は嘘をつきませんから、
論理的に正しい分析をすることが必要です。

反対にそれに伴う解決策には右脳思考が使えます
一見すると解決策もロジカルに導きだされそうですが、
論理的に必ず成功する解決策が出せれば全ての会社が成功してしまいます。

論理的に思えても、実際には不確実要素は必ず含まれます。

そこで「右脳思考」では、
チャレンジには納得感が重要」と述べています。

左脳を使って論理的に分析したら、
最後は右脳を使って納得できる解決策を選びます。

そしてその解決策を、
相手の感情を揺さぶるストーリーとともに提案することが大切です。

そして検証の際には再び左脳思考を使って、
多角的に効果を分析するという流れになっていきます。

このように右脳思考か左脳思考かの二者択一ではなく、行ったり来たりのキャッチボール思考で物事を考えていく能力が重要になることを指摘しています。

「右脳思考」のまとめ

技術の発達によって、
データの分析はとても正確に行うことができるようなってきました。
大きなミスなく共通の答えに到達することができます。

分析の分野に関しては、
科学技術が完全に人間に取って代わる日も遠くはないでしょう。

それに対して、
分析結果を実際の行動に移すという点では、
依然として人間の感情面がとても重要な要素になります。

というのも一つずつの要素は正確に分析できても、
それを組み合わせて行動に移すには思いつきや勘などが有用だからです。

ロジカルなものの見方を身につけたうえで、
右脳思考を意識的に取り入れることで、
斬新なアイディアを生み出したり、相手にアイディアを受け入れてもらいやすくなるでしょう。

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