書評

書評⑪:「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」

Amazon創始者を丸裸にする1冊

私達の生活になくてはならない存在になったAmazon。
そんなAmazonにわずか数十年で作り上げた奇才ジェフ・ベゾスについて詳細に記した1冊についての感想です。

ジェフ・ベゾス 果てなき野望ではベゾス本人だけでなく、元・現Amazon社員を含む周囲の多数の人の話を交えて展開されていきます。

ベゾスは取材嫌いらしく、このような伝記的な本の制作に本人公認で協力することは稀なようです。

子供の頃からピカイチの才能

大企業の社長の例に漏れず、ベゾスも幼少期から秀でた才能をもっていたようです。
圧倒的な集中力や分析力に関して周囲を圧倒していたことがうかがえます。

本書を読み進めていくと、ベゾスは偉人特有の異常なまでの負けず嫌い周囲を驚かせる発想力圧倒的な先見の明があることが分かります。
ベゾスは典型的な天才肌であって、サクセスストーリーを思い描くうえで「最もありきたりな人物像」の持ち主であると思いました。

常軌を逸した労働マン

ベゾスは莫大な才能の持ち主であることは間違いありませんが、それに加えてまさしく言葉通り、寝る間も惜しんで働き続けています
現代では当たり前のように使われるワークライフバランスとは真逆の生活を送っているようです。

ベゾスの徹底しているところは、ハードワークを自身だけではなく、社員にも課しているというところです。
日本ではブラック企業と叩かれること間違いなしです。
Amazonでは能力が無ければ辞めさせられ、能力があれば限界まで働かされる」という記載は、Amazonがいかに多くの労働によって成り立っているかを示しているように思います。

本書では、「ベゾスはビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスのように他者への共感能力が低い」とまで書かれています。
言い換えれば、それだけ仕事に対した徹底した情熱をもっていなければ、これだけの大企業にはなれないということかもしれないと思いました。

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顧客のためなら誰にでも噛みつく

Amazonは社員に対して非常に高いレベルを要求し、徹底したコストカットを行っています。
ここまで見るととても冷たくてひどい会社のように思えますが、それらが現在のAmazonのハイクオリティなサービスにつながっていることも事実です。

電子書籍サービスや即日配送、ワンクリック注文などは今やAmazonの売りになっています。
目先の採算ではなく、長い目で見てサービス向上に取り組んでいるベゾスの成果であることは確かですよね!

ベゾスは税金の支払いに関しても、提供価格に少しでも影響が出ると分かれば徹底的に戦います。
顧客に少しでも安く提供するためには、同業他社や小売店に対していかなる手段を用いても圧力をかけ続けます。

Amazonはまさしく「顧客ファーストな会社」であると言えそうです。

ベゾスの徹頭徹尾変わらぬ夢

ベゾスは「エブリシングストア」を一貫して目指しています。
Amazonを見れば、全ての商品を安く早く手に入れることができることを目指しています。

ここまで挙げてきた特徴も原点はここにあります。
ベゾスが成功している理由の1つには、「ぶれずに夢に向かって努力し続けている」という点が欠かせないように思います。

冷静に考えればどう考えても実現不可能なように思える「エブリシングストア」ですが、今のAmazonを見ているといつか本当に実現できるような気さえします。

最初のうちは周囲からバカにされているような夢であっても、長期的な視点と短期的な視点の両方をもって行動に移すことで、実現に近づくことができるように感じた1冊でした!!

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